この記事を読むとメタバースとは何か、メタバースで稼ぐとはどういうことか理解できます。
メタバースとは
メタバースとはインターネットが作り出す、仮想世界・仮想空間のことです。
Meta(メタ)は超越 Universe(ユニバース)は世界という意味があり、これを組み合わせた造語です。
現実世界と仮想世界を超越したという世界という意味があります。
仮想空間というとゴーグルをかけたVR(バーチャルリアリティ)を連想する方が多いと思います。
ただメタバースとはゴーグル内に限った世界だけではありません。
アバターと呼ばれるキャラクターを通じて自由に行動したり、
ほかの参加者と交流することができるインターネット上の空間は全てメタバースとなる可能性が高いです。
メタバースの定義
メタバースに詳しい投資家マシュー・ボール氏は以下の7つの必須条件を提示しています。
1.永続性
メタバースの世界でも現実世界と同じように時間が無限に流れ続けています。
現実世界と同じようにメタバース内の空間も途絶えることはありません。
例え、パソコンの電源を落としても一時停止やリセットによるやり直しは出来ません。そして終了することもないのです。
2.ライブで同時多発
メタバースでは現実社会と同じように多くの人たちが同じ空間をリアルタイムで過ごします。
つまり実社会と同じようなライブ状態なのです。
決められた場所ではなく自由な場所でそれぞれの世界を過ごすことができます。
3.上限なし
アバターの見た目は、ユーザーの好みに合わせて好きなようにデザインできます。
そこにゲームのような設定の上限はなく自分の好みに自由にデザインできます。
現実は男性でもアバターは女性にしているプレイヤーの方も多いようです。
容姿や性別も超越した世界ってなんかいいですよね。
4.機能する経済
メタバースの世界でもサービスを提供したりなどで仕事で収入を得ることができます。
もちろん手に入れたお金でメタバース上の土地や車を買うなどの大きな経済活動も行われます。
5.現実世界との垣根がない
メタバースにも公共施設などが作られるようになると現実の世界とメタバースの世界とメタバースの世界の両方にまたがるサービスが生まれるようになります。
例えば、メタバース内の市役所で婚姻届を出せば現実でも結婚していることになる?!ということも近い将来でしょう。
6.プラットホームの垣根がない
現状では、ゲームにしろSNSにしろその世界での経験やお金はそのゲームやSNSの中でしか使うことができません。
しかしメタバースの世界ではプラットホーム間の垣根がなくなります。例えば、ポケモンでプレイして手に入れたお金でドラクエの道具を買うことができるというイメージです。
7.あらゆるコンテンツと体験
メタバースの世界では個人や企業などがより自由にコンテンツを制作し発信できるようになります。
コンテンツと商品的な価値がある情報のことで映像・音声・文章・ゲームなどのことを言います。
ゲーム、エンタメの世界とメタバースは非常に相性が良く
実際に2017年にはEpic Games社から配信された人気オンラインゲーム「フォートナイト」がゲームの世界からメタバースへと徐々にフィールドを広げています。
フォートナイトは、ゲーム内で集めた素材で壁・屋根・階段・床など作ったり、作ったものを改善できるなどクラフト要素のあるゲームです。フォートナイトはVRゴーグルなど使うゲームではありませんが、仮想空間の中でほかのユーザーと交流するという特徴からメタバースの一つであると言われています。
日本では米津玄師や星野源がフォートナイト内でオンラインコンサートをしたことで話題となりました。
同じようにゲーム内でモノを作ったり遊んだりできる「マインクラフト」も徐々にメタバース空間へと広がって行くことが考えられます。
ちなみに日本では2021年7月にインターネットでの仮想世界【U】を舞台としたアニメーション映画「龍とそばかすの姫」が公開されました。
これは現実の世界では心を閉ざしている少女が50億人以上が集まる仮想世界【U】では大人気の歌姫として全く別の人生を生きるというストーリーです。
このようにエンタメ方面から世の中を見ていくとメタバースに対する抵抗感が少なくなるかもしれません。
メタバースと経済
2021年時点でメタバースの大本命とされているのは
Meta(旧Facebook)をはじめとした海外の大手インターネット企業です。
MetaはVRゴーグルを開発するOculus(オキュラス)を買収しここ数年着々とVR世界に投資してきました。
Metaが取り組もうとしているメタバースの特徴はFacebookのような実名SNSでのオンラインコミュニケーションを接点として
「現実世界に限りなく近い仮想世界」を再現することのようです。
このMetaの動きはメタバース革命に火をつけたと言われています。
今ではマイクロソフト社や任天堂もメタバースに力を入れています。
日本ではアニメ文化が根付いているので、アニメを皮切りに日本でもメタバースが盛り上がっていくことでしょう。
メタバースで稼ぐとは
今後はさらなる発展を遂げ、
メタバース上で生活するだけ、もっと言えばゲームで遊んでいるだけで稼げるなんて世界が出てきてます。
それがGameとFinanceからつくられた「GameFi」です。
代表的なものは
「Decentraland」(ディセントラランド)があります。
こちらは先ほどのフォートナイトと同様にゲーム内の土地や建物
を売買することができます。
購入した土地は自由にカスタマイズ可能で参加者は3DCGを使って自由にコンテンツを作成できます。
みんなが欲しがるようなデザインのアイテムを作れば、それを高額で売ることができるようにもなっています。
そして、そのゲーム内の通貨が現実世界の仮想通貨取引所に上場されている「MANA」という通貨なのです。
つまり、すでにゲーム内の通貨と現実の通貨を交換することができるようになっているのです。
これまでに企業もアートの展示会をおこなったり音楽イベントを開催したりと自由に経済活動がおこなわれています。
その他のGameFiだと「The SANDBOX」(ザ サンドボックス)というものも有名です。
先ほどの「マインクラフト」に似たような雰囲気ですがこちらもゲーム内で土地や建物、アイテムなど作ることで「SAND」という通貨を稼ぐことができます。
このSANDも仮想通貨取引所に上場されているので、実は現実世界の通貨と交換できるほどの価値がついているのです。
この現実世界の通貨との架け橋になっているのがビットフライヤーやコインチェックなどの仮想通貨取引所というわけです。
仮想通貨に投資するというのは、ただの博打ではなく
これらの技術や新しい世界が盛り上がる可能性に投資するという意味合いがあります。
だからこそ、その可能性に対して世界中の投資家のお金が仮想通貨やメタバース、NFTなどに流れてきているのです。
まとめ
・今後は、メタバースに触れる人が増え、新たな雇用が生まれることも期待される。
この分野は大手企業が巨額の投資をしていることを考えると、これから必ず普及すると思っています。
人生100年時代。新しいことを学んでいくことも重要です。
ともに学んで、自由な人生を手に入れましょう。